大学生のうちにしておきたいこと
4年生大学の学生は在学中に成人を迎えるいわば「大人の準備期間」です。
完全に未成年として保護者の庇護下にあった高校生までと異なり、20歳を超えることで飲酒やタバコ、ギャンブルといったことを公然と行うことができるようになります。
また日本の法律では20歳以上を成人という契約主体となりえる存在として扱うようになっているため、消費者金融などで自分名義の借金をすることができたり、刑法に触れる行いをした場合には少年法などの保護のない一般法により裁かれるようになります。
まず19歳から20歳になるということは社会的責任の重さが全く異なるということをしっかりと頭に入れておくべきです。
その上で考えたいのが卒業後に社会人となったとき、後輩世代にもきちんと「大人」と見られるようなしっかりとした振る舞いを身につけることができるかということです。
私達は普段公共施設を使用していると、いい年齢をしているはずなのに恥ずかしいマナー違反をしている人をよく見かけます。
しかしいざ自分がその立場になったとき周囲から顰蹙をかわない行動ができるようになるためには、しっかりと自覚を持って準備をしておかないとなかなかできないのが現実です。
大学生というモラトリアム期間のうちに、しっかりと大人になるという心構えはしておくようにしましょう。
自己管理ができるようになるために
周囲から尊敬される存在の大人に共通しているのが、きちんと自己管理ができるということです。
逆に言うとどんなにお金を持っていても、立派な業績を残した人でもまるで自己管理ができていない人であるとわかった瞬間評価は半分以下になってしまいます。
「お金にだらしない」「時間にだらしない」「異性関係にだらしない」といった「だらしなさ」があるということは心に隙を持っているということなので、その時にはよくても将来的に大きなしっぺ返しをくらうことになります。
社会人になってから「学生気分が抜けなくて困る」と言われる若手社員も同じで、やたらと遅刻が多かったり、月末になると給料を使い果たして生活費が足りなくなり親や友人からお金を借りまくるといったことがないよう、在学中から自分を管理するということを心がけていきましょう。
まずは「行った約束は必ず守る」という一点だけでもしっかりと心がけていくようにするだけでもかなり意識が変わってきます。
仕事ができる大人を目指す
自己管理が社会人としての基本なら、そのワンランク上になるのが「仕事ができる社会人を目指す」ということです。
仕事のやり方についてはたくさんのビジネス書が出版されているように、社会人になってから多くの人が悩み苦労をしていることです。
どんな分野の仕事に就くにしても、基本的な仕事術というのは共通する部分が多く、基礎的なスキルがあると仮に転職などをしてもすんなりとその場で能力を発揮することができるようになります。
仕事ができる社会人の特徴としては「優先順位付けとスケジューリングができる」「提案方法や断り方がうまい」「人付き合いをうまくこなせる」といったことが挙げられます。
こうした仕事術は知識だけでなく経験をしながら覚えていくものですが、大学生のうちからもアルバイトやグループ活動を通して行っていくことはできます。
できるだけ多くの経験をしてその中から仕事にも使える力を積み重ねていくようにしましょう。