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経済的負担を抑えるための奨学金

奨学金申請には理由が必要

大学に通うとなると、私立でも公立でもそれなりにお金がかかり、多いと1,000万円以上も学費などが必要となります。6年制大学だとさらに学費がかかります。そのような大金を家庭の貯金だけで賄うのは大変であり、そのような方のために奨学金制度があります。日本ではおよそ50%の方が奨学金を使用しています。

しかし奨学金制度を利用するには、大学に行くから利用したいというのでは申請が通らず、それなりの理由が必要となります。バイトや家計などで賄えない場合は奨学金を利用すればいいですが、覚えておかなければならないのは奨学金は給付ではなく貸付なので、僅かですが利子がかかり、必ず借りたお金は返済しないとなりません。

大学を通う場合に、親の経済的負担を減らす制度にはなっていますが、借りたお金はいつかは返済しなければならず、多くの方は学生が社会人になってからこつこつと返済しています。もしも返す見込みがないなら、無理をしてまで借りるようなお金ではないです。

奨学金申請の理由

それでは奨学金を申請するときには、どのような理由にすればいいのでしょうか?

◇家庭の事情で学費まで親が出せない

家の生活費は父親が稼いでいるけど、自分以外に兄妹がおり、妹や兄が高校や大学に通っている。その学費の負担で精一杯であり、自分の学費は親が支払えないので、奨学金を利用したいという理由があります。

◇仕送りだけでは学費を賄えない

両親は働いており、自分には毎月仕送りをしてもらっている。しかし、自分以外にも家には兄妹や祖母や祖父もおり、仕送りを除くと親の稼ぎで生活費を賄うのが精一杯である。そのために今のままでは学費が払えなくなるおそれがあり、そのために奨学金を利用したい。このような理由もあるでしょう。

◇バイトする時間がない

親からは仕送りをもらっていますが、自分は学業に専念したいのでバイトする時間がない。そのために学費を払うのが難しくなりそうで、奨学金を利用したいという理由もあります。とくに薬学部や法学部など勉強が難しいような学部だと、このような理由になるかもしれません。また私立大学で学費が多くかかるような大学も、理由が当てはまります。

奨学金を利用するときには理由が必要であり、その理由は基本的には学費を支払えない、または生活費が今の状況だと足りないということを記載します。奨学金は入学前にも申請して利用できますが、入学後でも毎年申請できるので、学費や生活費が危うくなりそうな年にも申請可能です。奨学金が必要な理由を、はっきりとわかりやすくかけば申請は通りますので、学業に励んでいることや家庭の家計が厳しいことなどを記載すれば、申請は通るでしょう。

返済義務のない奨学金もあるって聞いたけど…

奨学金の中には、「給付型奨学金」と呼ばれるものも存在します。こちらは、その名の通り「給付される奨学金」であり、基本的に学校を卒業した後も返済する必要はありません。学校や地方公共団体によっては、一般的な奨学金に加えて、この給付型奨学金の制度を導入していることもあります。

給付型奨学金制度を利用するためには、学業やスポーツで優秀な成績を残していたり、出身校の推薦が必要であったりと、一般的な奨学金よりもハードルが高くなっています。ですが、経済的な負担を抑えるという意味では、給付型奨学金が優れた制度であることに変わりはありません。利用条件をよく確認して、可能であれば積極的に使用することをおすすめします。