新大学生の街選び
地方都市に住んでいた高校生が都内の大学を受験した場合には、入学後に一人でアパートなどに入居することになります。
東京に親類などがいたり、先に兄弟やいとこなどが進学をしていればアドバイスももらいやすいのですが、全く初めて上京するというときには一から部屋選びをしないといけません。
都内には本当に無数に単身用アパートがあるので、どういった場所でどんな建物に入居するかの自由度はかなり高くなってきます。
しかし入居をするときには予算の制限が出てくるため、住みたい街を中心にそれに見合う家賃レベルの物件はどういったところになるかということを1つずつ調べていくことになります。
選択肢としては「家賃が高くてもなるべく大学に近い場所」か「学校から遠くても家賃が安くて住みやすいところ」のどちらかから選ぶのが最初になります。
ネームバリューで選ぶと思わぬ落とし穴も
地方に住んでいるとどうしても都内の各都市についての知識はイメージが先行してしまうので、実際に住むことに適した場所であるかどうかという判断がしづらくなります。
大学生や若手会社員の単身世帯として人気が高い都市としては、下北沢や吉祥寺といった中央線沿線がまず最初に挙げられます。
また人気のドラマの舞台になったり、有名IT企業の本社がある銀剤や六本木、青山といった場所も人気が高い地域です。
しかしそうした人気が高く、賃貸住宅の家賃水準が高い地域の物件が住みやすいかというと必ずしもそういうわけではなく、騒音問題や日照問題、周辺の生活のための施設ということで不便を感じることもよくあります。
基本的に家賃水準は今その時点での利便性ではなく、古くから住宅地が存在していたといった一般の人にはわかりにくい基準で決められているため、洋服や家具のように「高いものがいいもの」といった考えはそのまま当てはめることができなかったりします。
どんなに厳選して物件選びをしても失敗をすることはどうしてもあるものですが、それにしてもイメージや思い込みだけで決めてしまうのはあまりにもリスクの高い行為であると言えます。
家賃だけで決めるのも問題
都心部の学校に通うのに、学校周辺の物件は高くて入居ができないからあえて郊外を選ぶという方法もよくとられますがここにも落とし穴が潜んでいます。
というのも東京は大都会といえども実際には少し路地裏に入ると昭和の雰囲気の残る田舎らしい光景もよく見られる場所であり、郊外の都市によっては地方都市とほとんどかわらない様相をしていることもよくあるからです。
一応都民ではあるけれどもまるで地方都市にいるかのような生活はなんとなく味気なく、自分の部屋に楽しんで住むということができにくいかもしれません。
また郊外といってもそれほど歴然とした家賃の差があるというわけではなかったりするので、わずかの家賃差のために通学に長い時間がかかってしまうという大きなロスを起こしてしまうことも考えられます。
今現在は単身世帯の増加もあって、賃貸物件も従来のようなアパート・マンションといった形態だけにこだわらないタイプのものも多く登場しています。
入居先を選ぶときには幅広い物件から多く選択肢を作って選ぶようにしましょう。